本実 杉の板目コンクリート 完成

 

いやー

終わりました

長かったです

中 外 3か月

弊社にとっては大作です

ここから見えてる2方向は

杉の板目の打ち放し

後はパネコートです

 

裏側は絵描き職人が

こんなにきれいに描きました

絵はずるいです

持っていくよなー

 

彼は菊地君もうすぐ

入社1年になります

明るく元気でよくやります

木目を描くこと以外は

何でもできます

彼は次世代の美想科学の

中心人物です

 

 

藪崎君はお兄さん的存在で

菊地君の面倒をよく見ます

最初にこの現場に来た時は

私と終わるのかと心配しました

弊社は伝説の青木君と

合わせて4人しか職人がいません

応援は頼まないようにしています

伝えるのが難しくて

 

柱の出隅

上手く収まっていません

梁 柱のオンパレードなので

出隅入隅 ライン出しを

補修材を使ってやっていきます

ほぼ左官仕事です

左官さんやってくれなくて

手を付けたがらないのです

 

汚いから塩酸で洗った様です

真ん中にはおいしい層が残っていますが

洗った場所は黒くなります

ペーパーで擦っても同じ結果になります

こうなったら白い幕を 塗料か

セメントで戻さなければなりません

監督が私に全てを託してくれたので

セメント工法でやることにしました

 

階段ホール

5階まで抜けていますが

上階は板を使いまわしたので

木目がありません

1 2回はオダレで全滅です

外は60%

中は90% セメント引きました

 

セメントを引くとこうなります

ピンホールの補修痕が消え

垂れが消え

地黒も消えます

塗装より質感がよく

隠ぺいも高いので早いです

色は調合します

 

全部引いたらこうなります

もはや板目はありません

勇気入りますが

後は書いてクリアーで閉じるだけです

クリアーはセメントに塗ると

黒く締まるので予めテストして

セメントの色を決めます

 

うっすらラインが残っていれば

それを使って

無ければ想像して描いていきます

全ては節で始まります

節を宙に浮かせることなく

繋げることができれば

リアルになります

 

右反面はオリジナル

左半分は私が描いた木目です

2時間かかります

 

下が描いた場所

上はこれから描く場所

赤坂義語先生はどうやっていたのか

板目を教わることも少なく他界されたので

気になりますが

あのときそんなことを言っていたなーが

たくさん蘇ってきました

これは私のセメント工法です